世界を巻き込む香港デモの発端と現在。今後の米中、各国の動きは?わかりやすく紹介【世界の話題2019】

香港でデモが起こっているというニュ
ースを知ったのが数か月前。

その時は、なんでデモが起こっている
のかわからないけれど、フランスなど
世界でデモが起こってるんだなという
感覚でした。

しかし、しばらくするとTwitterでデ
モ隊に向かって発砲したり、目を狙っ
て機動隊が発砲したり、妊婦を殴って
いたりと、その様子が段々と過激にな
っていくではないですか。

いくら何でもそれはないのではないと
映像を見ながら、心痛めていました。

ども、CafeMatrixです。

一体なんでこんなことがになっている
のか、よくわからないところもあった
のですが、日本のメディア報道では
あまりよくわかりません。

何故だろうと調べてみてわかった香港
の状況。

第二の天安門(中国で起きた民衆を
戦車でひき殺すなど制圧した)事件
になるのかともいわれていて、その
背景には中国の存在が。。

中国は、一体、香港に何を求めてい
るのでしょうか。

世界の情報に詳しくなくても、ウイ
グル自治区への中国の圧力など、怖い
情報も少しずつ耳に入ってきます。

将来、自分たちの国にもこうした影響
が及ばないとはいえないかもという怖さ
を感じました。

今回は、香港の人たちがなぜ、ここま
でのデモをして何を守ろうとしている
のか。

いろいろと調べてみてわかったことを
整理してわかりやすく解説してみたい
と思います。

香港は英国から返還された中国の特別行政区

出典:http://www.1242.com/

私は昔、香港や中国(上海)に旅行に
いったことがありますが、社会主義の
中国と、民主主義の香港の街の様子は
本当に違った印象を受けました。

長年、英国の植民地だった香港はとても
活気のある都市です。

どちらかというと日本に近い感じがし
ました。

アジアの金融都市として発展してきた
香港は、海外からの移住者も24%もいる
といわれ、国際都市といったイメージです。

そんな香港は1997年に英国の植民地から
中国に返還されています。

返還に際して中国は今まで通り香港の行
政も尊重するという約束をとりかわして
いました。

これは『香港特別行政基本法』という法律
で民主主義の人権や自由を守るというもの。

このため、香港は中国と香港の二つの国の
制度をもつ『一国二制度』という特別行政
区として中国の中では特別なエリアとなって
いたのです。

ところが、返還からしばらくして、習近平
の時代になって約束が違うやんかという方向
に進んでいったようです。

選挙に民衆が参加できず、中国の方針に都
合いい状態になっていたそうで、民衆には
不満がくすぶっていました。

そして2014年『雨傘運動』という反政治デモ
が起きました。

この雨傘運動は、香港の高校生とか大学生
が中心となり、授業のボイコットから始ま
ったそうです。

秩序を守り、平和的に行われたデモでした
が、中国側の警察は催涙スプレーや胡椒ス
プレーをつかった為、身を守ろうとするデ
モ隊は傘やマスク等を使用したといわれます。

武器を持たない市民に対しての圧力がこの
頃からあったのですね。

現在の習近平(国家主席)が2014年に主席
になってから、権力を増す動きもあったよう
でこの香港へも圧力もその一環だったのかも。

学生団体メンバーは、中国政府との話し合い
を行うため、中国に向かいましたが結局は入国
を拒否されて終わっています。

民主主義を願う香港とそれを社会主義に強引に
もっていこうとした中国の習近平。

2014年のこの時から火種はあったのではないで
しょうか。

逃亡犯条例改正案で爆発した103万人の市民の怒り。


出典:http://japan.cna.com.tw/

今回のこの香港デモのきっかけになった事件
が2018年に起こりました。

台湾旅行中に恋人を殺害した男性が、香港に逃
げたのです。

しかし、台湾と香港は犯罪者を引き渡す協定が
なかったため、男性を引き渡せません。

それがきっかけとなり、協定がなくても要請が
あれば容疑者を引き渡せる『逃亡犯条例改正案』
が検討されました。

犯罪者を野放しにするのはよくないですので、
いいんじゃないと一瞬思ったのですが香港では
これに反対したデモが起こったのです。

なぜでしょうか?

その理由としてあげられるのは民衆の中国に
対する強い不信感ではないでしょうか。

一国二制度といいながら、約束を反故にしよう
とする中国。

場合によったら、人権もへったくれもない中国
だから何をするかわからないといった危機感も
香港の人たちにあったのでしょう。

ウイグル自治区など多くの人も捕虜となり、宗
教の改宗を迫られているという人権問題も起こ
っている中国。

実際、この事件では台湾は引き渡し要請しない
と言ってるのに、その条例を作ろうとしてる
のが怪しさ満載です。

中国には、『政権転覆扇動罪』がありますが、
政治犯とマークされたら、それ以外の名目
を作って検挙することも可能になるかもしれ
ません。

さらにはこの条例では、香港人だけでなく香港
に暮らす外国人、旅行で香港に滞在しただけの
人にも適応される可能性があるのも怖いところ
です。

どこまでも拡大して、利用するのではないかと
いう不信感が香港の人にもあるように思います。

そんな中、香港で政府批判する書籍を扱った店
長など5人が失踪。

のちに手錠と目隠しをされた状態で電車で東部
寧波市に連行され、拘束され尋問されたとい
う事実が明らかになったようです。

彼らは24時間監視され、狭い独房に監禁されて
いたというのです。

そのうちのひとりは確かなことは分からない
けれど、政府の「特別捜査チーム」に拘束
れていたという話で話題になっていました。

この件もあって、民衆の怒りと不安は頂点に
達し、デモは103万人規模に膨れ上がってい
ったのです。

また、民衆は『香港特別行政区基本法』で保証
された自由や人権、民主主義が守られていない
という現状に強い不満をもっていました。

特に選挙制度。

なんでも政府のトップの行政長官を決めるの
は、市民でなく800人の選挙委員会だそうです。

香港の人口は700万人いますが、そのうちで
選挙に参加できるのは、この800人だけという
のが現実。

その800人のうちほとんどは中国寄りの親中
が占めていると言われています。

表向きは民主主義ですが、実際は社会主義
の中国の意思が尊重され、民意を反映する
ことができないのです。

香港の人にとっては自分たちが大事にして
きた民主主義を中国から死守するデモです。

中国政府は、民衆を黙らせるため、香港警察
を使ってデモ隊に容赦ない圧力をかけ、それ
は次第に激化。

そのうち第二の天安門事件が起こるのでは
と危惧されていました。

最初は学生が中心のデモでしたが、市民に
広がり、高齢者も若い人たちの未来のため
にデモに参加し出しています。

また、妊婦も警察に反抗して模力をふるわ
ていた動画がありましたが、彼女も生まれ
てくる子どものために立ち上がったはず。

そんな無防備な女性や高齢者まで暴力を
振う香港警察の様子はTwitterで海外に
拡散され、香港の民衆を応援する声が
世界に広がり始めてきていました。

香港の民衆に加勢するアメリカの動き。選挙結果で中国はパニックに。


出典:https://www.cnn.co.jp/

ここでアメリカにひとつの注目すべき
動きがでてきました。

それは、香港人権民主主義法案。

香港で起きた人権侵害に対してアメリカの
議会がこの法案を成立させる動きを見せて
いるのです。

民主化や自治の要求するデモがエスカレート
してきており、中国が鎮圧に向けて強硬に
なるのではという危機感がでてきたためです。。

なにせ、世界の金融都市であり、外資など
も多く存在している香港です。

アメリカにも影響は及ぶことでしょう。

この法令が成立すると、米国は香港の自治が
保たれているかを確認し、人権侵害している
責任者には、米国への入国禁止や米国での
資産の凍結などを実施する法案を作ろうと
しています。

また、これとは別にデモ隊に使用している
催涙ガスやゴム弾などを香港に輸出すること
を禁止する法案も議会で通りました。

香港人権民主主義法案は、先週の20日頃に
上院と下院で圧倒的多数で可決されています。

後は大統領が署名をするだけで成立すること
になっています。

そしてアメリカだけでなく、同じように
オランダも議会で同じ趣旨の人権法、マグ
ネツキー法を成立させました。

そして、今後はイギリスも12月以降法案を
だすだろうと言われています。

このように国際社会が、香港の民衆を加勢
する方向に動いてきているようです。

一方で、香港では11月24日に区議会選挙
がありました。

驚いたことに、民主派が389議席、親中派は
89議席と民主派が圧勝したそうです。

選挙では香港警察の機動隊が投票所に配備
され民主派への圧力をかけていたり、選挙
後に票が後からでてくる不正があったりの
中での結果。

ひょっとしたら実際の票や議席はもっと民主
派の議席が伸びていたかもしれません。

しかし、この選挙では民衆の圧倒的な勝利
終わりました。

実際のところ、この選挙当選しても区議会が
には予算や法律は決める権限はないそうです
が、香港政府に対して意見をいう場ができる
ようになったそうです。

一歩ずつですが、催涙弾の使用禁止や逮捕者
の恩赦などに要望が言えるようになったこと
で、まずは前進。

来年度は、立法に関わる選挙があるそうです。

中国のルールで半分は親中派で占められる議会
ですが、今後選挙で民衆派を増やせればそれこ
そ、変化のタイミングになるかもしれません。

今回の選挙、中国はこの選挙結果にショック
を受けているようです。

習近平のもとには耳に心地いい情報しか
上がっていなかったようで、民衆派が圧勝
する可能性は忖度され、政府に届かなかっ
たようです。

寝耳に水だったとまではいかないかもし
れませんが、このように都合の悪いことが
上層部に伝わらなくなると、会社ならだい
たいが経営が傾いている状態です。

世の中では、国もそのような末期的な症状
が蔓延しているのかもしれません。

アメリカの動き、世界の動き、そして
香港内の動きが今後どうなっていくの
のかとても興味深いところです。

まとめ

香港の人たちの思いが、民衆派の
圧勝の追風になったといえるデモ。

またTwitter配信される動画の威力。

IT時代が、世界的な動きにも影響を
与えて香港の民衆の味方ができて
きたようです。

一方、デモ指導者の一部がアメリカ
の政府関係者と会っていたという写真
もアップされていたので、この背後
も気になるところです。

さて、今回の内容は香港デモについて、

①香港は英国から返還された中国の特別行政区。そこでの一国二制度が返還時の約束だったけれど守られていないことへの不満がデモへ。

②さらに2018年度の逃亡犯条例改正案で、中国の不信感や危機感から、103万人の最大規模のデモへ発展。

③アメリカや欧州など香港の加勢に回った世界。さらには国内の民衆派が選挙で圧勝。中国がパニックで、何らかの変化が起こるのか。

そんな流れを理解して、香港の動き
をみていくと世界はどこに向かって
いるのかも見えてくるかもしれません。

これからも注目していきましょう。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする