新国立競技場お披露目でも、理想と現実ギャップ!果たして聖火台はどこへ?

2019年12月21日(日にいよいよ新国立競技場

が本格的にオープンとなるようです。

それに先立った15日竣工式では、報道陣

にも公開されたようですが、五輪の象徴的

存在の聖火台はその段階でまだ設置されて

いないとびっくりな報道でした。

ども、CafeMatrixです。

スポニチが記事で紹介していたのはJSCの

担当者もどこに設置されるか知らされてい

ないというから、驚きです。

聖火台置き場は、そもそも設計段階から設置

が想定していなかったとか。

え、なんでって感じですよね。

膨大な費用が掛かっている国立競技場で、

そんなずさんな工事するなよ~の世界です。

聖火リレーの最終ランナーが転嫁するとい

う聖火台そのものは、もうデザインも決まっ

ているらしいのに場所はまだ検討中とか。

なんでも、国立競技場の建物の屋根が木材

なのでその構造が消防法に抵触しているそう。

漫画のような展開すぎて、なんでこうなった

のか知りたくなりました。

また、今後の聖火台のことも調べたので

ご紹介しましょう。

新国立競技場のそもそものつまづきとは?

出典:https://www.gizmodo.jp/

国立競技場は、もともと1958年の国立霞ヶ丘
競技場(旧国立競技場)がありました。

ここはアジア競技大会や1964年の東京オリン
ピックの会場です。

そして今回のオリンピックでは2011年に
石原都知事が開催地に立候補したとき、
招致活動でこの「既存施設の活用」する
と言ってたのです。

旧国立競技場をメイン会場にするには老
朽化補修やスタンドを増やすなどの改修
が必要になりますね。

そこで、文部科学省とJSC(日本スポーツ
振興センター)が1億円の予算をかけて改
修調査を行ったといわれます。

結局、自民党スポーツ立国調査会が「8万人
規模」「全天候型ドーム」を目指したため、
改修でなく、全面を建て替える工事へと方
針が切り替わりました

国立競技場のデザインコンペでデザインを
募集し、その段階では、総工費が約1300億
とされていたそうです。

ここまでは、あくまでオリンピック候補地
に選ばれるためIOCに提出するデザイン募集
の話です。

そのデザインコンペの応募総数は計46件
(海外34・国内12)。

そして、最終審査では革新的なデザインが
評価され、イギリスのザハ・ハディドの作
品が最優秀賞に選ばれました。

ザハ氏は、イラク出身で女性初の建築界の
ノーベル賞という、プリツカー賞を受賞
た有名な建築家です。

英国ロイヤルゴールドメダル(Royal Gold
Medal)賞も女性個人での初受賞と数々の
実績を誇る方のようですね。

50年ほど前、代々木第一体育館を建築した
丹下健三氏は、吊り屋根方式で内部に柱が
ない大空間を実現しています。


出典:https://www.gizmodo.jp/

ザハ・ハディド氏のデザインはそれを上回
る大空間を新国立競技場に作る案で、従来
にない曲線を多用した建築スタイルで開閉
屋根を作って、他を圧倒する作品だったそ
うです。

しかし、一方で彼女はコンテストに優勝し
ても、奇抜すぎて建築されないことも多く、
「アンビルト(建たず)の女王」ともいわ
れていたそう。(JSCはこのことをチェック
していなかったのでしょうか)

しかし、このデザインの甲斐もあって、
2013年には日本がオリンピック開催地に決
定しています。

2014年、隣接する複数の建物を解体し、
着工に向けてスムーズに滑り出したよう
にみえました。

しかし、2015年には下村文化相は、開閉
式屋根や可動式客席(15,000隻)の工期
や費用から計画に難色を示し、その後、
安倍晋三首相が、計画の白紙化を発表
したのです。

確かに、彼女のデザインは相当なコスト
がかかることがわかったのです。

しかし、ザハ・ハディド氏は自分の案が
あらゆる面で合理的であると訴え、短期
間で新たなデザインをやり直すのはリス
クだと警告し続けていたそうです。

建築業界でも大きな議論となりましたが、
日本側はザハ案を白紙に戻し、新たなデ
ザインを公募しています。

翌年、大成建設・梓設計・隈研吾のチーム
がコンペを勝ち抜きました

その数か月後、ザハ・ハディド氏は65歳
で心臓発作のため急死しています。

一説には暗殺説も飛び出すなど、いわく
ありげな展開でした。

この12月、ようやくその新しい国立競技
場が完成したのです。

新国立競技場の新しい案でどうなったその理想と現実。


出典:https://www.huffingtonpost.jp/

JSCによると白紙撤回となった当初の新
国立競技場にかかった費用はなんと約68
億6000万円。

このうち、デザインしたザハ氏の事務所
に約13億9000万円。違約金などは発生し
ていないと発表。

一方で、ザハ事務所は、この現在のデザ
インが自分たちのものと似ているとして
法的措置も視野に調査をしていましたが、
JSCは「円満に合意できた」と幕をひきま
した。

ある建築家は、多くの人がこうした経緯を
行政やザハや審査員を批判の対象としてい
てIOCが批判されない点を問題視しています。

なぜなら、開催都市が選ばれる前に「メイ
ンスタジアムのコンペをやること。そのコ
ンペは国際コンペにしなければならない」
とIOCが決めている点がおかしいと。

そのため、立候補の都市は選ばれるために
どうしても奇抜で目立つものを選ばざるを
えない点に問題があるというのです。

そうなると、どうしても細かいコストまで
精査することができないというのです。

海外の国は、「立候補に際してのコンペ」
として割り切り、コストを考えて採用後、
再調整するようですが、日本人は真面目
なので「選んだらそのままでやらなけれ
ば」となってしまったのが問題だと。

今回のように白紙にして2回目のコンペで
は、2社しか応募がなかったようですが、
その際、奇抜な部分がなく工期も短く、
コストも安く抑えることが重要視されて
いて、個性や明確な違いがない平凡なデ
ザインとなりました。

しかもどちらも示し合わせたように似通
ってます。

これが2案の比較です。

◯競技場名称
・A案、B案ともに「杜のスタジアム」

◯総工費
・A案→1490億円
・B案→1497億円

◯工期
・A案→36ヵ月(’16年12月~’19年11月)
・B案→34ヵ月(’17年2月~’19年11月)

◯収容人数
・A案、B案ともに約6万8000人

◯主な特徴
・A案→木と鉄のハイブリッド屋根
・B案→純国産カラマツ72本を使用した支柱

工費や工期はほぼ同じで、偶然にも名
称まで一致。

外観もほとんど大差がないようです。

費用がかかりすぎるザハ案から一転、
デザインが軽視されコストと工期がか
からない計画へと方針転換した新国立
競技場。

理想がザハ案、現実が大成チーム案なの
ですね。

しかし、この案、デザインもさることな
がらもうひとつ問題がでています。

というのは競技施設の土台のコンクリー
トを固める型枠に使う木材。

工事を担当する大成建設は、「軒庇(の
きひさし)」と「屋根集成材」の、森林
認証を得た国産材を使う方針でしたが、
マレーシア・サラワク州の熱帯林乱伐の
木材、「シンヤン」グループの合板が使わ
れていたそうです。

環境NGO「FoE Japan」によると、この企業
は地域に住む先住民とこの件で紛争してい
るそうです。

熱帯林の減少に警鐘が鳴らされ、欧米で市
民たちによる熱帯木材のボイコット運動も
行われています。

日本では2017年に、こうした木材を扱う企
業に対して合法木材の使用を促す「クリー
ンウッド法」が施行されています。

しかし違反しても罰則規定はないので野放
し状態。

対照的に欧米やオーストラリアでは2000年
以降、違法木材の輸入を禁じる法律が相次
いで違反した輸入業者には営業停止などの
罰則を科すことができる厳しい条件とな
っています。

「平和な社会の確立」を願うオリンピック
なのに、その工事も紛争の種になっている
なんて皮肉な話ですね。

聖火台が作れない理由。聖火台が今後どうなるのかの予測は?


出典:https://plus.tabiiro.jp/

新国立競技場のデザインは、「木と緑のス
タジアム」をコンセプトとし、スタジアムを
取り囲む階層式のテラスに、ふんだんに緑を
取り入れ、屋根にも多くの木材が用いられて
いるとか。

ここで、もうひとつ問題になるのが、今回の
聖火台です。

そのようなコンセプトなので木材を使用した
屋根で覆われる構造ゆえに消防法にも抵触す
るのではと懸念されていました。

国際オリンピック委員会(IOC)は聖火台に
ついて「すべての観客から見え、外からも
見えるようにすべき」などとルールを定めて
います。

そのため、工事関係者は、「メインスタンド
の最上段あたりに設置するのかと思ったので
すが、そこは木製の屋根に近く、しかも聖火
は24時間燃えている。火の粉が飛んだら大
なことになるかもしれない。」と言ってい
ます。

以前から注目されえていた聖火台でしたが、
先日の15日のお披露目でもその聖火台が見当
たらないというのです。

JSCの担当者は「どこに設置するのかは何も
聞かされていません。これから取り付ける
のか、どうするのか…全く知らされていま
せん」という仰天なコメントをしています。

しかし、聖火台はメインを飾る必要な設備
なのに、なぜこんなことになってしまった
のでしょうか?

実は、設計段階から聖火台の設置が想定さ
れていないとは不思議なのですが、実はそ
れはザハ案が下地になっているからだとい
う説があります。

ザハ案では聖火台は競技場とは別枠だった
ため、聖火台を置く空間がなくJSCは屋根
で覆うザハ・ハディド氏監修の旧計画でも
外に置くことを想定していたというのです。

もともと屋根が開閉式ということであるた
め聖火台は競技場内では無理ということは
わかりますが。

「組織委から聞き取った要望の中に、聖火
台を競技場内に置くという話はなく、(白
紙撤回後の)公募時にも設置場所は想定し
なかった。」(幹部)ということらしいです。

確認しなかったのでしょうか。

何とも間抜けです。

すでに、聖火台のデザインは、太陽をイメ
ージした球体で、水素を燃料に使用する方
向で準備が進められているそうです。

それをどこに置くかは、最終的にIOCの承認
が必要になってくるのでスケジュールの余地
はあまりないのではと心配になります。

「工期を考えると、これから競技場の中に
常設の聖火台を設置する場所を設けるとは
考えにくい」と工事関係者はいいます。

では聖火台はどこになるのでしょうか?

組織委関係者は「構造上、場内に新たに設
置するのは難しいのでは」言っているそうです。

現在、有力なのは開会式ステージに臨時聖
火台として設置する案だとか。

開会式で点火式だけを行って、青山門にあ
旧聖火台と、もう一か所の「夢の大橋」
に火を移すという案です。

最終聖火ランナーにはフィギュアスケートの
羽生結弦、元大リーガーのイチロー氏らが有
力視されているのに、国立競技場内で聖火台
に火をともす彼らの姿を目にできないのは、
会場に足を運ぶ多くのオリンピックファンに
とってはがっかりですね。

さて、最後に工事費についてちょっと述べて
おきましょう。

最終的にザハ案でかかるはずだった建築費用
は、3000億だったそうです。

結果、1550億になったのはよかったかもしれ
ません。

それでも各国のオリンピック費用と比較する
と最高額です。

シドニーは483億、中国は518億、ロンドン
は733億、リオでは約586億。

こうしてみると1550億は高いですね。

建築家の試算によると1000億くらいまでと
もいわれているとか。

それくらいの予算でも必要事項を確認
していけば、最初から聖火台が会場内に
作れたでしょうに。

ちなみにこの聖火台の設置費はまだわから
ないみたいですよ。

また追加費用が出る可能性がありますね。

もっと予算を有効に使う監督者がプロジェ
クトにいなかったのか。

本当にずさんですね。

まとめ

今回は聖火台をめぐり、国立競技場の建設
からの経緯をみてきました。

①新国立競技場は世界的な女性建築家ザハ・
ハディド氏案によって東京開催が決定。独創
的なデザインで評価を得たが高額な建築費の
ために白紙撤廃に。

②大成建設・梓設計・隈研吾のチームによる
デザインが採用されたが、木と緑のスタジア
ムというコンセプトのもと、熱帯雨林を乱伐
した木材で屋根が覆われている構造に。

③競技場内にはその構造では消防法に抵触する
可能性が。臨時聖火台を別に設置する案がある
のではないかと考えられている。

ということで、どうなるのかまだまだ予断は許
しません。

これからも注目していきましょう。

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